京都人のお正月ってどんな感じ?年末年始の風習や食文化を紹介

京都人のお正月ってどんな感じ?年末年始の風習や食文化を紹介

「京都のお正月って、どんなふうに過ごすんだろう?」
「せっかく年末年始に京都へ行くなら、京都らしいことをしてみたい」

お正月は、普段の京都旅行とは少し違います。

お店がお休みだったり営業時間が短くなったりする一方で、年末年始にしか見られない風景やその土地に昔から受け継がれてきた風習があります。

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とはいえ、旅行者がいきなり「京都らしいお正月を過ごそう」と思っても、何をすればいいのかは意外とわかりにくいもの。

この記事では、京都人が昔から親しんできた年末年始の風習や食文化を紹介します。

京都のお正月を少しだけ体験するつもりで、いつもとは違う京都風の年末年始の旅を楽しんでみてください。

目次

12月、京都の街に年の瀬がやってくる

12月、京都の街に年の瀬がやってくる

京都では12月に入ると、少しずつ街がお正月を迎える雰囲気に変わっていきます。

観光の途中でも感じられる、京都らしい年末の風景を見てみましょう。

それでは、さっそくみていきましょう。

南座の顔見世と「まねき看板」

南座の顔見世

京都・四条大橋のたもとにある南座では、毎年12月に「吉例顔見世興行」が行われます。

劇場正面に役者さんの名前を書いた「まねき看板」がずらりと上がると、「あぁ、もう年末だな」と感じる、京都の冬の風物詩です。

映画『国宝』をきっかけに歌舞伎が気になっている人なら、思い切って観劇してみるのもあり。

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年の瀬の京都で顔見世を楽しむのは、まさに京都らしい正統派の過ごし方といえるでしょう。

2026年の南座顔見世興行は、12月1日(火)から24日(木)まで開催予定です。

終い弘法・終い天神

京都の年末らしい風景のひとつが、その年最後の縁日。

東寺では「終い弘法」、北野天満宮では「終い天神」が開かれ、境内にはお正月用品や季節の食べ物が並びます。

終い弘法|12月21日・東寺

東寺

毎月21日に東寺で開かれる「弘法市」。その年最後の市が「終い弘法」です。

境内には骨董品や古着、日用品、食べ物、植木など多くの露店が並び、12月は干支の置物や正月飾り、迎春用の食材なども加わります。

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すぐき農家さんの直売や、餅花のような華やかな正月飾りを探して歩くのも楽しみのひとつ。

混雑を避けたいなら、朝早め(8時ごろ)に訪れるのがおすすめです。

終い天神|12月25日・北野天満宮

北野天満宮

毎月25日に北野天満宮で開かれる「天神市」。12月25日の「終い天神」は、京都の年末を代表する風物詩です。

境内や周辺には、骨董品や古着、植木のほか、しめ飾りや祝箸、正月用の食材などが並び、一気に年末ムードに。

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終い天神はお正月の支度をする人たちで毎年大変混み合いますが、8時から9時ごろなら比較的ゆっくり回れます。

この時期は、新年の無病息災を願う「大福梅」やお屠蘇なども授与されます。

錦市場やデパートの地下でお正月の買い出し

錦市場

京都らしいお正月の食材をそろえるなら、錦市場をのぞいてみましょう。

錦市場は、約400年の歴史を持つ「京の台所」と称される商店街です。

年末はだし巻き卵や千枚漬、すぐきなどの京漬物、棒鱈、にしんの炊いたん、黒豆など、この時期ならではの食材やお惣菜がずらり。

ただし、年末の錦市場はかなり混み合います。

行きたいお店や買いたいものをある程度決めて、できれば早めの時間に訪れるのがおすすめです。

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10時以降は観光客向けのお店が次々オープンするので混雑が始まります。

人混みに疲れてきたら、近くの大丸京都店のデパ地下へ移動するのもあり。

京都のお正月らしいものを少しずつ買い集めて、宿で楽しむのもいいですね。

この時期にぜひ購入してほしい京漬物は、こちらの記事で紹介しています。

大晦日、京都らしく年を越す

大晦日、京都らしく年を越す

年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞きながら新しい年を迎える。

そんな大晦日の過ごし方は京都も同じですが、京都ならではの風景もあります。

観光名所を巡る京都とはまた違う、大晦日の京都を楽しんでみてください。

年越しそばには「にしんそば」

にしんそば

京都での年越しそばといえば、甘辛く炊いたニシンがのった「にしんそば」です。

海のない京都では、保存のきく身欠きニシンが昔から重宝されてきました。

そんな背景もあり、にしんそばは京都の定番として広く親しまれています。

年末になるとお蕎麦屋さんや食品店などで、自宅で楽しめるにしんそばのセットが並ぶのもこの時期ならでは。

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「にしんそば」発祥の店として知られる、祇園・南座そばの「総本家にしんそば 松葉」もおすすめです。

お店で味わうのはもちろん、お宿や自宅で京都らしい年越しそばを楽しむのもいいですね。

大晦日の風物詩「をけら詣り」

八坂神社

京都の大晦日を代表する風景のひとつが、八坂神社の「をけら詣り」です。

大晦日の夜、境内の「をけら灯籠」にともされた御神火を火縄に移し、火が消えないようにくるくると回しながら持ち帰ります。

かつては、この火を元旦のお雑煮を炊く火種や神棚の灯明にして、一年の無病息災を願いました。

今では、火のついた縄を電車やバスに持ち込めず、家庭でおくどさんの火を使うこともほとんどありません。

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そのため、火を消して持ち帰ることが多く、火縄は台所に祀って火難除けのお守りにします。

をけら詣りが行われるのは、例年12月31日の19時30分頃から元旦の早朝5時頃まで。

境内で火縄をくるくると回す人たちの姿は、今も変わらない京都の大晦日の風物詩。

京都で年越しをするなら、八坂神社まで足を運んでみるのもおすすめです。

神泉苑で「恵方社の恵方廻し」

二条城のすぐ近くにある神泉苑では、大晦日の夜に「恵方廻し(方違え式)」という珍しい行事が行われます。

境内にある恵方社には、一年の福徳を司る歳徳神(としとくじん)が祀られており、毎年、新しい年の恵方に合わせてお社そのものの向きを変えます。

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神泉苑によると、このように毎年方角を変える恵方社は日本で唯一。

小さなお社が実際にくるりと向きを変える、ちょっと面白い年越し行事です。

恵方廻しは例年12月31日の22時30分頃から。その後、23時40分頃からは除夜の鐘つきにも参加できます。

八坂神社のをけら詣りとはまた違った、京都らしい年越しを楽しみたい人は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

元旦、京都のお正月を過ごす

元旦、京都のお正月を過ごす

年が明けたら、京都らしいお正月の味を楽しんだり京都の街を散策したりしてみましょう。

京都には昔から受け継がれてきたお正月の文化があります。

ひとつずつ詳しく紹介していきます。

白味噌のお雑煮

白味噌雑煮

京都のお正月に欠かせないのが、白味噌仕立てのお雑煮です。

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とろりと甘い白味噌のおだしに、丸餅や里芋、大根などを入れるのが京都のお雑煮。

家庭によって具材や作り方は異なりますが、大きな「頭芋(かしらいも)」を入れる家もあります。

頭芋には、出世や子孫繁栄を願う意味が込められています。

年末になると、京都のデパ地下や食品店では白味噌や丸餅、お雑煮用の具材が並び、白味噌雑煮を手軽に楽しめるセットを見かけることも。

今年のお正月は、白味噌と具材をそろえて京都風のお雑煮を作ってみるのもいいですね。

ちなみに、うちは関東屋の白味噌を使っています。

無病息災を願う「大福茶(おおぶくちゃ)」

大福茶

京都のお正月には、「大福茶(おおぶくちゃ)」をいただく風習もあります。

大福茶は、一年の無病息災や家内安全を願って、元旦や三が日にいただく縁起のお茶です。

元旦の朝に汲んだ「若水」を沸かし、梅干しと結び昆布を入れた湯呑みにお茶を注いで、家族そろって新しい年の健康を願います。

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作り方はとても簡単。湯呑みに小ぶりの梅干しと結び昆布をひとつずつ入れ、温かいお茶を注ぐだけです。

普通の梅干しでも楽しめますが、京都らしさを味わうなら、北野天満宮の「大福梅(おおふくうめ)」もおすすめ。

北野天満宮では毎年12月、お正月にいただく縁起物として大福梅が授与されます。京都のお正月準備のひとつとして、昔から親しまれてきました。

白味噌のお雑煮と一緒に、大福茶も用意して京都らしい元旦を迎えてみてはいかがでしょうか。

初詣はご近所の神社へ

近所の神社

京都で初詣というと、伏見稲荷大社や八坂神社など有名な神社を思い浮かべるかもしれません。

もちろん華やかでお正月らしい雰囲気を楽しめますが、三が日はかなりの混雑。

そこでおすすめしたいのが、宿泊先や滞在先の近くにある小さな神社への初詣です。

京都の町には、地域の人たちが昔から大切にしてきた神社や小さなお社があちこちにあります。

いつもは静かな境内に地域の人が集まって新年の挨拶を交わしたり、お神酒や甘酒が振る舞われたり。

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神社によっては、お正月だけのお守りや御朱印に出会えることもあります。

有名な神社を巡るのもいいですが、ご近所の神社で地元の人たちに混じって新年を迎えるのも京都らしいお正月の過ごし方のひとつです。

京都でお正月を過ごすなら、ぜひ宿泊先の近くにある神社も探してみてください。

お正月らしい京都の街を歩く

お正月の京都では、いつもの街並みにも少し特別な空気が漂います。

玄関先に飾られた「根引きの松」やお正月飾りを眺めながら歩いてみるのも、この時期ならではの楽しみです。

観光名所を次々と巡るだけでなく、昔ながらの町家や路地を歩きながら、京都らしいお正月の風景を探してみてください。

京都の街歩きについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

また、お正月には京都駅発着の「都七福神めぐり」のバスツアーが催行されることもあります。

京都各地に点在する七福神を祀る寺社を1日で巡れるので「お正月らしい京都を効率よく楽しみたい」という人は、こうしたツアーを利用するのもひとつです。

新春の和菓子「花びら餅」

花びらもち

お正月の京都でぜひ味わってほしい和菓子のひとつが「花びら餅」です。

花びら餅は、宮中のお正月行事に由来するとされる新春の和菓子。

白い餅や求肥を半月状に折り、中には白味噌餡と甘くやわらかく炊いたごぼうが挟まれています。

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「和菓子にごぼう?」と驚くかもしれませんが、白味噌のまろやかな甘さとごぼうの風味が意外によく合います。

販売されるのは主に12月下旬から1月上旬ごろまで。

年末年始には京都の老舗和菓子店で見かけるほか、デパ地下にさまざまなお店の花びら餅が並ぶこともあります。

この時期だけの味なので、京都で見かけたらぜひ試してみてください。

花びらもちについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

キッチン付きの宿で楽しむ「京都のお正月」プラン

キッチン付きの宿で楽しむ「京都のお正月」プラン

せっかく年末年始に京都へ泊まるなら、キッチン付きの宿を選んで、自分たちでも京都らしいお正月を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

京都人目線で、京都らしくお正月を過ごすためのプランを考えました。

京都のお正月を楽しみやすいキッチン付き宿3選

まずは、白味噌雑煮や持ち帰ったお惣菜をより楽しむため、キッチンのついた宿を紹介します。

錦市場や神泉苑、八坂神社などへ動きやすく、周辺で買い出しもしやすい3軒を選びました。

どれもホテルというより、アパートメントやゲストハウスに近いスタイルの宿泊施設です。

なお、アメニティやパジャマについては「用意がなかった」という口コミも見られるため、必要なものがそろっているか予約前に確認しておきましょう。

他のエリアや一般的なホテルを探している場合は、こちらの記事も参考にしてください。

RESI STAY 錦 -Nishiki-

錦市場まで徒歩1分以内という、買い出しには申し分ない立地。

築80年以上の京町家を活かした宿で、昔ながらの京都の暮らしを感じられるのも魅力です。

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錦天満宮も近く、街中で京都らしいお正月を楽しみたい人にぴったり。

口コミでは、上階の生活音や外の声が気になったという声もあります。

京都の町家は音が響きやすい造りなので、そこも含めて昔ながらの京都の暮らしを体験する宿、と考えるとよさそうです。

こんな人におすすめ: 町家の雰囲気を味わいたい人

Stay SAKURA Kyoto 四条烏丸

地下鉄四条駅から徒歩約7分。

錦市場までは徒歩約15分、八坂神社へもアクセスしやすく、年末年始の街歩きの拠点に使いやすい宿です。

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町家のような「和」の雰囲気はありませんが、京都に住むように滞在したい人にはおすすめ。

周辺にはコンビニやスーパーもあるので、足りないものを追加で買いやすいのも便利です。

口コミでは「食器や調理器具の種類や数が少ない」との声もあるため、必要なものが借りられるか事前に確認しておくと安心です。

こんな人におすすめ: 街中の便利さを重視したい人

MIMARU京都 二条城

二条城や神泉苑に近く、大晦日の「恵方廻し」を見に行きたい人には気になる立地。

キッチンやダイニングの設備も充実しているので、食材をまとめて買い込んで夕方から部屋でゆっくり過ごす年末年始にも向いています。

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和の雰囲気を感じられる空間や、京都の街を眺められる屋上テラスがあるのも魅力。

愛犬と一緒に泊まれるドッグフレンドリールームもあるので、ペット連れで京都のお正月を過ごしたい人にも候補になります。

駅やコンビニまでは少し歩くという口コミもあるので、必要なものは先に買いそろえておくとよさそうです。

こんな人におすすめ:ゆっくりとお正月を過ごしたい人

京都風お正月の準備のアイデア

宿にチェックインしたら、まずは簡単なお正月の準備から。

しつらえと食器、調理器具を確認して、さっそく買い出しに出かけましょう。

用意しておきたいものは、たとえばこんな感じです。

  • 小さな鏡餅やお正月柄の手ぬぐいなどの飾り
  • 祝箸
  • お屠蘇や日本酒
  • 白味噌雑煮やにしんそばの材料・セット
  • おせち、またはお正月らしいお惣菜

小さな鏡餅や手ぬぐいをひとつ飾るだけでも、宿の雰囲気はぐっとお正月らしくなります。

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おせちは京都のデパートなどであらかじめ予約しておくのもひとつ。

そこまで本格的に用意しなくても、錦市場やデパ地下で黒豆やだし巻き、かまぼこなどを少しずつ買って、おせち風に盛りつけるだけでも楽しめます。

おせち盛り合わせ

年越しにはにしんそば、元旦には白味噌のお雑煮を作れば、より京都らしい食卓に。

また、この機会に京都で漆塗りのお椀や酒器を購入して、さっそく使ってみるのもおすすめです。

今年の年末年始は京都で過ごしてみませんか?

今年の年末年始は京都で過ごしてみませんか?

京都の年末年始には、この時期ならではの風景や食文化がたくさんあります。

有名な観光地を巡るだけでなく、町を歩きながらお正月飾りを眺めたりご近所の神社へ初詣に出かけたりするのも京都らしい過ごし方です。

町家の宿やキッチン付きの宿に泊まるのもおすすめ。

錦市場やデパ地下で食材を買い、白味噌のお雑煮やにしんそばを用意して、自分たちで「京都のお正月」を楽しんでみるのもおもしろいかもしれません。

この記事を参考に、いつもの京都旅行とは少し違う、年末年始ならではの京都を楽しんでみてください。

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