「ぶぶ漬けって何?」
「京都でぶぶ漬けをすすめられたら、帰らなあかんって本当?」
ぶぶ漬けとは、京都でいう「お茶漬け」のこと。
京都では「ぶぶ漬けでもどうどす?」という言葉が、「そろそろ帰ってください」という遠回しなサインとしても知られています。
この記事では、ぶぶ漬けの意味や「帰れのサイン」の真相、京都人の遠回しな言い方について、実体験を交えながらご紹介します。
ぶぶ漬けとは京都でいう「お茶漬け」のこと

京都では昔から親しまれてきたお茶漬けですが、その呼び方や食文化には京都ならではの特徴があります。
京都ではお茶を「おぶ」「ぶぶ」と呼ぶ
京都では、お茶のことを「おぶ」や「ぶぶ」と呼ぶことがあります。
Konoka私も小さい頃は、お茶のことを「おぶ」と言っていました。
つまり、「ぶぶ漬け」は特別な料理の名前ではなく、普段から親しまれてきたお茶漬けを京都の言葉で表したものです。
京都のお茶漬けは、ご飯に番茶やほうじ茶をかけてお漬物と一緒にさらさらっといただきます。
ぶぶ漬けは京都の名物料理?
最近、京都ではお茶漬けの専門店をよく見かけるようになりました。
しかし、京都で育った私にとって、お茶漬けは家庭で食べる身近な料理。



お茶漬けが京都名物という感覚はありません。
京都には漬物文化が根づいており、食事の最後にご飯をお茶漬けにしてお漬物と一緒にいただく習慣もあります。
それが今では、観光客が楽しむ「京都グルメ」のひとつになっているようです。
京都料理のあっさりとした上品なイメージや「ぶぶ漬けでもどうどす?」という有名な言葉が、京都らしい食べ物としての印象につながっているのかもしれません。
京都のぶぶ漬けにぴったりなお漬物は、こちらで紹介しています。ぜひ一緒に読んでみてくださいね。


京都で何を食べるべきか迷っている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。


「ぶぶ漬けでもどうどす?」は「早く帰れ」のサイン?


京都では、長居するお客さんに「ぶぶ漬けでもどうどす?」と声をかけるのは、「そろそろ帰ってください」というサインだといわれています。
一見すると親切なおもてなしの言葉ですが、実は反対の意味が隠されているというのです。
では、なぜこのような話が広まったのでしょうか。
「早く帰れ」という意味で知られる理由
「ぶぶ漬けでもどうどす?」が「早く帰れ」という意味で知られるようになった背景には、京都の遠回しな物言いがあります。
長居するお客さんに、直接「そろそろ帰ってください」とは言いにくいもの。
そこで、お茶漬けをすすめることで、相手に帰りどきを察してもらうというわけです。



この話は、上方落語の「京の茶漬」という演目でも取り上げられています。
落語や人づての話を通じて広く知られるようになり、今では京都人の本音と建前を象徴するエピソードになっています。
京都人は実際にぶぶ漬けをすすめる?
京都で生まれ育った私ですが、実際の生活で「ぶぶ漬けでもどうどす?」と言われたことは一度もありません。
家族や親戚、知人がこの言葉を使っているのも聞いたことがなく、そもそも誰かの家でお茶漬けをすすめられた経験すらありません。
「ぶぶ漬けでもどうどす?」は、実際の日常会話というより京都人の気質を表す例え話のひとつだといえるでしょう。
しかし実は、京都にはぶぶ漬け以外に本音を遠回しに伝える言い方があるんです。
ぶぶ漬けに代わる京都人の遠回しな言い方
「ぶぶ漬けでもどうどす?」は実際に聞いたことがありませんが、コーヒーを使った遠回しな言い方なら耳にしたことがあります。



ここで、京都人の本音クイズ!
次の4つのうち、京都で育った私が素直にコーヒーをいただくのはどれでしょう?
- 「コーヒーでもどうどす?」
- 「コーヒーなと一杯あがっておいきやす」
- 「コーヒーでよろしか?」
- 「コーヒー飲まはりますか?」
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3.「コーヒーでよろしか?」
私なら、③は普通にコーヒーをすすめられていると受け取ります。
一方、ほかの言い回しには「そろそろお帰りになっては?」という意味が隠されているようにも感じます。
もちろん、これは私の受け取り方。言葉だけで相手の本音が決まるわけではありません。
私自身は、このような遠回しな言い方はしません。
しかし、こういう言い方をされたら何となく相手の本音を察知できる能力は持っています。



これは、京都で育ったからなのでしょうか。
もしかすると、京都人にはこうした「察する能力」が自然と身についているのかもしれません。
話題の「ぶぶ漬け返し」と「ハイパーぶぶ漬けモード」


「ぶぶ漬けでもどうどす?」という有名な話から、ネット上では「ぶぶ漬け返し」や「ハイパーぶぶ漬けモード」といった言葉も生まれました。
どちらも、京都人の皮肉とそれに対するお客さんの反応を面白おかしく表現したネット上のネタです。
さっそく、どういったものなのかみていきましょう。
「ぶぶ漬け返し」とは
「ぶぶ漬け返し」とは、相手の遠回しな言い方に気づきながら、あえて言葉どおりに受け取って返事をすることです。
京都人:「ぶぶ漬けでもどうどす?」
お客さん:「ありがとうございます!いただきます!」
(帰れってことやろうけど、せっかくやしごちそうになっとこ〜)
※会話はイメージです。
つまり、京都人の本音をわかっていながらあえて気づかないふりをして、ちゃっかりごちそうになってしまうという、ちょっとした逆襲です。
「ハイパーぶぶ漬けモード」とは
「ハイパーぶぶ漬けモード」とは、京都人の遠回しな皮肉や嫌味が通じない相手に対して、さらに強烈な皮肉を繰り出す状態を指す言葉です。
京都人:「ぶぶ漬けでもどうどす?」
お客さん:「ありがとうございます!いただきます!」
〜ハイパーぶぶ漬けモードを発動!〜
京都人:「お腹すいてはったんやねぇ。お家では何食べたはるの?」
※会話はイメージです。
このように、皮肉を重ねて相手に本音を察してもらおうとするわけです。
まとめ|ぶぶ漬けから見える京都人の本音と建前


ぶぶ漬けとは、京都でいう「お茶漬け」のこと。
「ぶぶ漬けでもどうどす?」は、「そろそろ帰ってください」という遠回しなサインとして有名ですが、京都で生まれ育った私自身、実際に使われているのを聞いたことはありません。
しかし、京都にはコーヒーをすすめる言葉のように、本音を遠回しに伝える文化があります。



だからといって、京都人の言葉すべてに裏の意味があるわけではありません。
言葉の意味は、その場の雰囲気や相手との関係によっても変わります。
何でも裏読みする必要はないのです。
「ぶぶ漬けでもどうどす?」という言葉をきっかけに、京都ならではの言葉遣いや文化にも興味を持ってみてください。
京都には、ぶぶ漬けの話以外にも独特の言葉遣いや昔ながらの習慣が残っています。
京都を訪れる前に知っておくと役立つ、京都人ならではの旅のコツをこちらの記事で紹介しています。


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